リーダー職になる資格、それは「人を魅了できる」こと

The following two tabs change content below.
リハビリのお仕事Magazineでは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などリハビリ職の方々に向けて情報を発信しております。 寄稿希望・取材依頼・お問い合わせなどございましたら、info@rehabili-shigoto.comまでどうぞ。

入職から数年。新人のポジションから次第に中堅へと成長していったセラピストは、やがてメンバーを束ねる「リーダー職」に抜擢されるようになります。病院で開催する勉強会の裏方仕事を担当したり、部下の指導を担ったりと、臨床業務に加えて他の業務も増え、大変忙しくなることでしょう。

しかし、「リーダーになったけれど、どう振る舞ったらいいの?」「リーダーに求められてるものって何?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「リーダー職に求められるもの・役割」についてまとめてまいります。

求められる4つのスキル

リーダー職
リーダー職が求められるスキルは、主に以下の4つです。

上層部からの指示を咀嚼するスキル

経営陣や管理職から伝えられる目標や指示について、リーダーはまず自分自身が深く理解・納得する必要があります。自身が噛み砕いて解釈したことを、メンバーに伝える役目があるからです。

何を聞いても「よくわからないけれど、上の指示だからやって」と返されていては、メンバーはリーダーに対しても仕事に対しても不信感を抱いてしまいます。それはメンバーのモチベーションの低下につながり、仕事の成果も芳しくないものになってしまうでしょう。
また、「上司が信用できない」状況は、メンバーに多大なストレスを与えます。若手が離職してしまう原因にもなりかねないので、上層部からの指示を鵜呑みにして伝えることは望ましくありません。

メンバーが指示に納得して行動することで、初めて成果は生まれるもの。

その指示はどういう目的で出されているのか?
何をもって達成とするのか?
どのように達成すればいいのか?

部下から質問を受けても、きちんと回答できるようにしておきましょう。

指示をわかりやすく伝達するスキル

メンバーが指示に納得できていなければ、業務で高い成果を生み出すことはできないでしょう。やらされている感はストレスに繋がり、より良い成果を出すために行動を変えることもしなくなるからです。
リーダーが上からの指示を伝える際には、先述した「なぜ?」「何を?」「どのような?」といった疑問が出る前に、上からの言葉を簡潔な形に変換する必要があるのです。


「なぜ?」がわかると……
関係する自身の目標や行動について、メンバーが自主的に取り組む意識が芽生える
「何を?」がわかると……
期待されている役割や業務の目標が明確になることで、チームの意義づけが深まる
「どのように?」がわかると……
メンバーが具体的な行動目標を立てられるようになるため、リーダーもその行動を後押しできる

メンバーが納得して仕事に取り組めるようになるためには、まずリーダーがメンバーを理解し、相手にあわせて話す意識が重要です。
その場の状況や相手の性格・考えを考慮して、わかりやすく伝えるためのコミュニケーション力を鍛えましょう。

部下を指導・育成するスキル

リーダーは部下の指導や育成も担当します。その際には、「相手の力を引き出す」ことを念頭に置くのがよいでしょう。条件や環境を整え、メンバーの自発的に動く姿勢を尊重することが大切です。
また、日常的に関わってメンバーからの信頼を獲得し、いつでも相談してもらえる良好な関係を築いていくことも欠かせません。

その上で、

・フィードバック(気付きを与える):相手をより良くする働きかけ
・ティーチング(教える):自分の知識やスキルを相手に伝える
・コーチング(考えさせる):相手の知識やスキルを引き出す

この3つのスキルを習得していきましょう。

時間をつくり出すスキル

より高い成果を出すためには、仕事の生産性を上げることが必須です。
特にリーダーとなると、自身の臨床業務もある中でメンバーの面倒を見る必要があります。仕事の効率を上げ、時間を確保することが何よりも重要です。

タスク管理や優先順位づけ、スケジューリングを行い、自分の業務をマネジメントしていきましょう。

リーダーの役割

リーダー職
チームを率いるリーダーがどのような存在であるべきか、考えてみましょう。

方向性をメンバーに示す

チームの置かれている状況を冷静に判断し、メンバーに進むべき方向(組織目的やビジョンなど)を提示します。
どこへ向かうのか、何を目指すのか。方向性をぶれさせることなく、具体的な説明によってメンバーを納得させる必要があります。

組織や職場環境を整える

進むべき方向が決まったら、そこに向かって仕事に励めるよう、的確な人員配置や意思決定プロセスの整理などをすることが大切です。メンバー全員に進む道を提示できるよう、しっかりとコミュニケーションを取り、論理的に伝えていきましょう。

エンパワーメントを進める

エンパワーメントとは権限委譲、つまり役割を分担してメンバーに任せることを指します。
メンバーが主体的に仕事に取り組めるよう、管理統制ではない形でのサポートをしていくようにしましょう。

模範となる

指示だけ出して自分は何もしない……というリーダーには誰もついていきません。まずは自分が率先して動き、メンバーに信頼してもらった上で後ろに続いてもらえるようにしましょう。
リーダーが失敗を恐れずに向かっていく姿勢を見せることで。メンバーも安心してさまざまなことに挑戦できる人材へと成長していきます。

管理職とはどう違うのか?

リーダー職
リーダー職は人の上に立って指導する立場であることから、管理職と混同されがちです。しかしこの2つの役職は、実は正反対の特徴を持っています。
どのような違いがあるのか見ていきましょう。

成立の仕方

管理職は組織からの任用によって成立しています。つまり経営陣が任命すれば、誰でもマネージャーになれるということです。
しかしリーダーは、メンバーから「この人についていきたい」と思われなければ成立することができません。

リーダーになるためには、メンバーの共感を得られるようなビジョンと熱意が必要であるといえます。

基本的な特徴

管理職はいわば上層部と現場の橋渡し役。決まった規則やルールに従って、業務・組織を円滑に運営していく役割を持っています。
一方でリーダーは業務をより効率的に革新したり、これまでになかったシステムやプロセスを生み出したりする立場です。

管理職とリーダーは、「現状維持」と「革新」、正反対の特徴を持っています。

持っているもの

管理職には組織をマネジメントするための実務・コミュニケーション能力のほか、人事権や予算配分権などの権限を持っています。そのため、部下やメンバーに対して指示命令を下すことができます。
しかしリーダーにはその権限がありません。リーダーが持っている(持つべき)ものは実務能力と、人柄や人徳などからメンバーを魅了する人間力です。他者から慕われる力こそ、リーダーには必要なものとなります。

参考サイト
・alue Japan 【チームマネジメント研修】中堅社員に認識させたいチームリーダーの役割について(2015年12月24日)
・人生の教科書HappyLifeStyle 人望のあるリーダーになる30の条件19(2017年7月7日)
・30代管理職の戦略思考ブログ リーダーとマネージャーの違い(2016年9月8日)
・リクルートマネジメントソリューションズ リーダーに求められる4つの役割とは(2017年7月7日)
・PHP人材開発 マネージャー(管理者)とリーダーの違い(2017年7月7日)

この記事が気に入ったら
いいね!

最新記事をお届けします。

LINEで購読