PT/OTが特別支援学校で働くには?【セラピストの働き方シリーズ】

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病院やクリニック、介護施設など……理学療法士・作業療法士が活躍する場は数多くあります。その中でも、近年は「特別支援学校」で働くセラピストの需要が高まっているようです。

特別支援学校は、医療的なケアを必要とする子供たちが通う学校のこと。障害の有無に関わらず、すべての生徒が必要な教育を受けられるよう、文部科学省は学校に対して専門家との連携を促進するように通達しています。
今はまだ、外部の専門家として支援に携わるケースが多いセラピストですが……これからは特別支援学校の専任スタッフとしての働き方も増えていくことでしょう。

この記事では、「特別支援学校で働く理学療法士・作業療法士」についてまとめてまいります。

リハビリ職はどのようなかかわり方をするの?

小児リハビリに携わる場合、セラピストであっても『特別支援教育』については知っておく必要があります。教育者ではないリハビリ職にとっては馴染みのないものですが、支援を担う上では欠かせない知識。概要や現状はきちんと把握しておきましょう。

くわしくはこちら→文部科学省「特別支援教育について」(2017年6月14日)

特別支援学校に通う子どもへの支援は、リハビリ職をはじめとする医療関係者だけでなく、保育士や教師、放課後等デイサービスのスタッフなどと連携しながら行われます。
その中で理学療法士・作業療法士は、主に教員を対象とした「教育コンサルテーション」の役割を求められることになります。専門知識を元に、「どのように子どもたちと関われば、教育が促進するのか?」を、先生たちにアドバイスするのです。

主な業務内容は?

特別支援学校における理学療法士・作業療法士の、主な業務内容は以下の通りです。

理学療法士

対象障害種:肢体不自由
運動・動作や姿勢の指導を通じて、体力向上や医療的ケアの減少を図ります。
他にも脱臼や変形の予防、補装具の適切な活用を指導する役割も担います。

作業療法士

対象障害種:知的障害、肢体不自由
遊びや食事・工作などの作業に関わる指導によって、コミュニケーション手段を確立させたり、感覚・運動機能の向上を図ったりします。
必要に応じて、個々の障害の応じた補助用具の開発への助言も行います。

障害のある生徒ひとりひとりのニーズを正確に把握した上で、個々に応じた指導をしていくことが重要です。

入職するにはどうすればいいか?


セラピストが特別支援学校へ入職する方法は、主に以下の2つに分けられます。

特別免許状の取得

教員免許状を持っていない人でも、優れた知識・経験を有する社会人を教員として迎え入れることを可能にする免許状です。都道府県の権限によって授与され、特別支援学校への入職を果たすことができます。
ただし、自立活動教諭として理学療法士・作業療法士を採用する都道府県は極めて少ない状況です。

自立活動教諭免許の取得

大学の教員養成コースを受講しているか否かにかかわらず、教員資格認定試験によって教員として必要な資質や能力がある、と認められた人に与えられる免許状です。
認定試験の難易度は高いですが、療法士の免許を取得していることで免除される科目もあるため、比較的取得しやすい方法といえるでしょう。

入職までの流れ

特別支援学校へ入職するには、毎年実施されている教員資格認定試験を受験し、自立活動教諭免許の取得を目指します。
ただし自立活動教諭免許の対象となる障害は、各年度で異なります。
自身が担当したい障害に対する免許がいつの試験で発行されるかは、きちんと把握しておきましょう。

試験の必須科目は教職に関する専門事項と、自立活動に関する「教育分野」「心理分野」「医療分野」「その他分野」に分けられます。ただし教育分野に関しては理学療法士養成校に対応カリキュラムがないため、教職課程のある学科に通ったり、通信教育を受けたりするなど、自ら勉強の機会を得る努力が必要です。

免許が取得できたら、特別支援学校の採用試験を受験しましょう。
それに合格できれば、特別支援学校への入職が可能になります。

参考サイト
・広島県教育委員会ホームページ ホットライン教育ひろしま 「特別支援学校における看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の募集について」(2017年6月14日)
・公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法士が特別支援学校で働くために」パンフレット(2014年3月)

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