新人言語聴覚士、注目!未来に活きる働き方のポイント【セラピストの働き方シリーズ】

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まもなく6月。4月入職した新人言語聴覚士の方は、新しい環境で働き始めてからまもなく3か月目を迎えようとしている頃ですね。
この2ヶ月間、覚えなければいけないことやわからないことに囲まれて、焦ったり困ったりしたことも多いのではないでしょうか。

今回の記事では、「新人言語聴覚士の働き方」について考えたいと思います。
新人さんはもちろん、新人育成に携わっているセラピストも、ぜひこれまでの振り返りとこれからの改善にお役立てくださいね!

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身につけておきたい4つのポイント

言語聴覚士 新人

言語聴覚士養成所を出て、初めて社会人となった人。他業種から転職して言語聴覚士になった人。
一口に新人言語聴覚士、といっても、その内情は人によってさまざまです。しかしいずれにしても、言語聴覚士として働き出す上で、身につけるべき能力はたくさんあります。
少しずつ身につけていけるよう、日々の臨床や業務の中で多くの学びを得ていきましょう。

1.仕事に対する意識

病院なり介護施設なり、訪問リハビリなり特別支援学校なり……いずれにしても、あなたは何かしらの組織に属して働いていることになります。
特に初めての社会人経験が言語聴覚士となっている新人さんは、そうした「社会人」としての振る舞いや考え方も身につけなければなりません。
ただ専門知識だけを究めてリハビリテーションができればいい、他の一般常識はまともに知らない、というようでは、真に優れた言語聴覚士とは言えないでしょう。

責任感や協調性、スケジュールや時間管理、そして先輩や上司への報告・連絡・相談など……さまざまなことを意識化して、実行できるようにしていきましょう。

相談するタイミングとしては、相手が業務で忙しい時を避けるのが望ましいですね。必ず「今、お時間大丈夫ですか?」と声をかけるようにしましょう。
また患者さん以外の内容(業務や職場の体制についてなど)の相談は、昼食時などの休憩時間を選ぶとよいですね。
日頃から先輩・上司と些細なことでも会話していると、いざというときの相談もしやすくなります。

2.臨床における技術の向上

所属する組織で定められていない限り、セラピストの教育は臨床実習で指導者から受けた指導方法を受け継いでいくようです。とはいえ、新人に見学型(レポート)の教育をさせる職場は稀。
大抵は参加型臨床実習の流れを汲んで、OJT(先輩が指導者となり、部下に仕事を与えながら教育する)での教育が行われています。

先輩のサポートを受けながら臨床現場を数多く経験し、観察力や分析力、判断力を養いましょう。

3.研究への展開

研究活動も、セラピストにとっておろそかにしておけないことのひとつですよね。
新人言語聴覚士もこれからキャリアを積み重ねて、上位資格である認定言語聴覚士を目指すこともあるでしょう。その過程で受講する生涯学習プログラムにも、症例検討と発表の項目があります。

研究や論文執筆において必要な「臨床での疑問・問題点の抽出」や「情報収集」の能力も、日々の臨床や先輩・上司とのコミュニケーションを通じて養っていきましょう。
文章を書くのが苦手な人は、文章力を鍛える勉強もしておくと後で楽かもしれませんね。

4.コミュニケーション

新人言語聴覚士が身につけたいさまざまな能力は、すべてこの「コミュニケーション」があってこそ手に入れられるものです。
ぜひ日常的に、些細なことでも話して教えを乞いやすい環境を整えておくとよいでしょう。きちんと相手の時間や都合を思いやりながら質問していれば、疑問を放置せずに先輩を頼るあなたは、一生懸命でやる気のある新人として一目置かれるはず。
人間、頑張っている人には味方をしたくなるものです。自然と助けてくれる存在が増えることでしょう。

また病院などでチーム医療に関わっている場合は、職場の上司や先輩・同期だけでなく、他職種のスタッフともコミュニケーションを円滑にとることが重要です。
患者さんに関する情報をスムーズに共有し合うことで、よりよいリハビリテーションを提供できるようになります。

新人言語聴覚士にとって大切なこと

言語聴覚士 新人
新人言語聴覚士として入職してからというもの、さまざまな「できない、知らない、わからない」に直面して、自信を無くしてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それは当たり前のこと。誰しも最初から完璧な人間なんて存在しません。
むしろ自分には伸びしろがたくさんあるのだ、と前向きに研鑽を積んでいきましょう!

臨床に就いてから初めの数年は、研修期間として捉えておく方がよいですね。参考書を買ったり、講習会や研修会に出かけたり、さまざまな先輩からお話を聞いたり……わからないことを積極的に勉強していく姿勢が大切です。
新人でいる期間にどれだけ頑張って自分を磨くか。その努力が、言語聴覚士の仕事を楽しめる将来に繋がっていきます。

一人職場のときはどうする?

言語聴覚士 新人

日本言語聴覚士協会によれば、日本にいる言語聴覚士の数は2016年時点で27274人。理学療法士や作業療法士に比べると、圧倒的に少ない職種です。
そのため、職場に一人しか言語聴覚士がいないというケースも珍しくありません。たとえ新人であっても、そうした「一人職場」に入職する場合があります。

そうした場合でも、積極的に同じ職場のスタッフに教えを乞う姿勢をとっていきましょう。
たとえば接触や嚥下のリハビリテーションであれば、理学療法士や作業療法士とのチームで行うことが多いです。その際、同じチームになった先輩に、患者さんの情報や業務の進め方などを聞くことができますよね。
他職種が言語聴覚士である自分に何を求めているか、という視点もあるとなおいいですね。

なお検査方法や訓練方法など、言語聴覚士ならではの専門技術に関しては、外部で行われる勉強会・研修会に参加して技量を高めるのがよいでしょう。

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