バーセルインデックスによるADL評価のやり方

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バーセルインデックス(Barthel Index)」は、ADL(基本的日常生活動作)を評価する方法のひとつです。
生活上必要となる「基本的」な能力を把握するため、運動に関する10項目をそれぞれ自立・部分介助・全介助で評価します。

ADLとは:普段の生活で行っている基本的な行動のこと。
日常生活動作と訳され、食事や着替え・移動・排泄・入浴など、生活を営む上で欠かせない最低限の動作を指します。

日本のリハビリテーション業界においても、広く普及している評価スケール。
病院だけでなく介護施設でも幅広く使われています。

今回の記事では、「バーセルインデックス」について詳しくまとめてまいります。

バーセルインデックスの特徴

バーセルインデックス
バーセルインデックスは国際的に、もっとも普及しているといっても過言ではないADL評価スケールです。
その特徴は理学療法士・作業療法士の国家試験に出題されることもある、重要なポイントとなっています。

  • 1.評価対象となる動作は全部で10項目
  • 2.「できるADL」を評価する
  • 3.評価は「部分介助」と「自立」で分けられているが、点数は5点刻みで採点される(項目によるが3~4段階評価)
  • 4.最低点は0点・最高点は100点だが、100点=社会生活を営める、という意味ではない
  • 5.移動動作・移乗動作は配点が高い
  • 6.排泄行為の可・不可を重要視するため、排尿・排便は別々に評価されている

バーセルインデックスの評価基準

バーセルインデックスで評価を行う際は、以下が目安となります。

合計点 判定
60点以上 介助量が少ない
40点以下 介助量が多い
20点以下 全介助レベル

バーセルインデックスの評価項目

バーセルインデックスでは基本的な日常生活動作10項目を評価します。
どのような動作に対して、どのような基準で評価されるのか見てみましょう。

1.食事

10点:自助具などを自分で装着できる、適当な時間内に食べ終わる
5点:食べ物を細かく切ってもらうなど、部分介助が必要
0点:全介助

2.移乗(車いすからベッドへ)

15点:ブレーキ、フットレストの操作込みで自立している。非行自立(=車いすを使っていない)も含む
10点:軽い部分介助、あるいは監視を必要とする
5点:座ることは可能だがほぼ全介助
0点:全介助、もしくは不可能

3.整容

整容は「洗面、整髪、歯磨き、ひげ剃り」を指します。
5点:自立している
0点:部分介助を必要とする、もしくは不可能

4.トイレ動作

10点:衣服の着脱や後始末、ポータブル便器の洗浄などが自立している
5点:身体の支えや衣服の着脱、後始末に部分介助を必要とする
0点:全介助、もしくは不可能

5.入浴

5点:自立している
0点:部分介助を必要とする、もしくは不可能

6.移動(歩行)

15点:補装具の有無にかかわらず、45メートル以上の歩行が可能(車いす・歩行器は除く)
10点:歩行器を含む介助のもと、45メートル以上の歩行が可能
5点:車いすで45メートル以上の移動が可能(歩行不能の場合)
0点:上記以外

7.階段昇降

10点:手すり使用の有無にかかわらず自立している
5点:介助もしくは監視を必要とする
0点:不能

8.更衣

10点:靴・ファスナー・装具の着脱込みで自立している
5点:部分介助を必要とするが、標準的な時間内で半分までは自分でできる
0点:上記以外

9.排便コントロール

10点:失禁なし、浣腸・坐薬の扱いも可能
5点:ときどき失禁あり、浣腸・坐薬の扱いに介助を必要とする
0点:上記以外

10.排尿コントロール

10点:失禁なし、収尿器の扱いも可能
5点:ときどき失禁あり、収尿器の扱いに介助を必要とする
0点:上記以外

評価表はこちらからダウンロードできます。
st-medica「バーセルインデックス (Barthel lndex,BI) ADL評価法」

FIMとはどう違うのか?

バーセルインデックス
ADLの評価スケールで、バーセルインデックスと並んで著名なのが「FIM」です。
どちらも国際的に認知されている評価スケールであり、点数によって客観的な判断を下せる・予後の見当をつけられる……といった共通点があります。

しかし、このふたつには明確な違いも存在するのです。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについてまとめました。

FIM

FIMは患者さん・利用者さんが「している」ADLで評価し、必要とする介助量で点数をつけます。

メリット
・認知に関する項目もあり、細かい評価を下すことが可能
デメリット
・総合点が125点であり、すぐに判断しづらい
・2~4点までの判断が難しい
・検査者に熟練が求められる

バーセルインデックス

バーセルインデックスは患者さん・利用者さんの「できる」ADLに着目します。

メリット
・評価が簡単
・総合得点が100点でわかりやすい
デメリット
・評価基準が漠然としているため、全体像や細かいADLを捉えにくい

簡単に評価できるのがバーセルインデックス、細かく評価するならFIMといった違いがあります。
患者さん・利用者さんの状況にあわせて使い分けていきましょう!

編集部より

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