ウェルエイジングの可能性!“歳をとる”のはそんなに悪いことなのだろうか?

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理学療法士。メンタル心理カウンセラー。上級心理カウンセラー。理学療法士国家資格取得後。身体面のみでなく精神・心理面も診れるセラピストを目指し心理カウンセラーの資格を取得。現在、都内のクリニックに勤務しながらトレーナーチームEsperanzaの代表を務め、某スポーツ企業との勉強会や舞台俳優、ダンサーなどのパーソナルトレーナーとしても活躍している。

石渡雄次

こんにちは。
トレーナーチームEsperanza代表、理学療法士の石渡です。
私は整形外科クリニックに7年ほど勤務していたことがあるのですが、その時に思っていたことがあります。
それは、《歳をとるということをネガティヴに捉えている人が多い》ということです。

歳をとる=ネガティブなのはなぜ?

平均寿命の延伸が加速している現代において、人が歳を重ねる回数は圧倒的に増えてきています。

1950年では60歳代であった寿命が、現在では男女ともに80歳代まで伸びています。
【歳だからしょうがない】
【後期高齢者】
【アンチエイジング】
これらの言葉のよって、いつしか歳を重ねることはネガティヴなことである、というイメージが構築されてしまったのでしょう。

アンチエイジングはもう時代遅れ!


アンチとは反対・抵抗を意味する言葉で、アンチエイジングは年齢に抗っていこうとする行為を指します。
これに対して、「ウェルエイジング」という言葉があるのはご存知でしょうか?

ウェルエイジング(Well aging)とは文字通り「上手に歳を重ねる」。
アンチエイジング(Anti aging)のように年齢に抗うのではなく、歳を重ねることを肯定的に捉えて、健康的に・美しく・幸せに歳を重ねることを指します。
出典:T’s creation「美しく歳を重ねる~ウェルエイジング~」

年齢を重ねるという自然な現象に抵抗し続けるということは、身体的・精神的に大きなストレスがかかってしまっているかもしれないということ。
その結果、アンチエイジングが出来ていたとしても、抗い続ける疲労感が残って心身の充実を得られていないということがあるのです。

これは男女年代別のうつ病患者数を示したものです。
原因は一概に言えませんが、男性と比較して女性での罹患率が多いこと、また60歳以降でその数が増えていることに注目してみてください。

この図からシンプルに言えることは、歳を重ねていくほど心身の充実をコントロールするのが難しくなる……ということなのかもしれません。
身体をよりよい状態に保つにはバランスが大事です。

健康な人は上手に歳をとっていく


上記の図にも示されている通り、今後さらなる平均寿命の延伸が予測されています。
女性であれば90歳。
アンチエイジングで90年間も抗う行為をしていかなければならない……なんて、考えるだけでも疲れてしまいそうですね。

しかし老いに抵抗せず、“上手に歳を重ねていこう”という気持ちがあれば、心に幾ばくかの余裕が生まれます。
歳をとるということは、成長・経験を積み、苦労を楽しむということなのです。

“歳をとる”ということをよりポジティブなイメージに変えて行くことは容易ではないですし、相当な長い時間を要するでしょう。
しかし、これが可能となればQOL(生活の質)は格段に良くなり、健康寿命の延伸が図れると思われます。
まずは、医療機関から世間に向けて少しずつ“ウェルエイジング”の考え方を拡めていくことが重要なことであると考えています。

歳をとるということは、その人の個性。
歳をとっていくということに抗わず楽しめるような気持ちの余裕が小さな幸せに繋がるのだと思っています。

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