これからの療法士が知っておきたい、「仕事とお金」についての話

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むとうドットコム 代表、光プロジェクト株式会社 取締役。社会人経験後、作業療法士となり臨床経験5年目で老健副施設長に就任。自ら設計したひのき個浴で生活リハビリを推進、当時2割を占めた機械浴利用者をゼロにするなど、職員と力を合わせ施設の業務改善に尽力する。その後施設は地域でも一目置かれる存在に。現在は独立し、介護施設専門の業務改善アドバイザーやパソコンの修理販売の事業をするかたわら、ショッピングリハビリ®で全国展開をする企業の運営をし、多方面に活動を広げている。

武藤竜也

早いもので、私が独立して1年になろうとしています。
ようやく確定申告も済ませ、一息ついているところです。
おかげ様で仕事も順調ですし、私生活でも、ちょこちょこ走り回る1歳の娘に振り回されながら、一日、一週間、一ヶ月とあっという間に時間が過ぎる生活を送っております。
ここまで時間の流れが早いとは、独立前は思ってもみないことでした。

今回は、この早く過ぎ去る日々の中でここ半年くらい考えていたことを少し書こうと思います。
それは、「仕事とお金」についてです。

セラピストは希少な立場の職業


療法士は、誰でも出来る職業ではないです。
国家資格を取得して、国に認められた者が出来る仕事です。
やりたい仕事だから資格を取り、就職して今がある……やりたい仕事でご飯が食べられている人たちです。

ご存知かと思いますが、やりたい仕事でご飯が食べられている人は割合的に少ないようです。
やりたくないけど、生活のために何か仕事をしなければ……と考える人のほうが多いようですね。

私は作業療法士資格を取る前、ハローワークで求職活動をしていたことがあります。
私の場合はやってみたい仕事があったので、幸いにすぐ仕事が決まりました。
しかしそのときの周りの求職者達は割の良い仕事とか、楽な仕事とかを業種問わず探していたような印象があります。

正直申しますと、そういう仕事の探し方好きではなかったです。
やりたい仕事を得て生き甲斐を見出したかったので。

後に作業療法士という職業を知って目指すことになるのですが、この頃は仕事のやり甲斐といっても何がやり甲斐なのか、よく分からないで漠然としておりました。
作業療法士になってからですね、それを見つけられたのは。

やりたいことをやるにはお金が必要、という現実


あなたは、「やりたい仕事でお金を稼げることは幸せなこと」と思いますか?
私は社会人になってずっとそう思っていましたし、これからもその思いは持ち続けます。
でも独立してから半年で、別にこんな考え方でも間違ってないよね、と思うことも出てきました。
それは「やりたい仕事をすることと、お金を稼ぐことは別で分けて考えてよい」ということです。

独立してからの私は、やりたい仕事でなくとも自分の理念に反しなければ引き受けます。
それは現場で働いていたときから変わってないことですが、違うのは、「その仕事をしてお金を稼ぐ」リアルさです。
その稼いだお金を元に事業の資金にしたり、生活費にしたりするのです。

やりたいことをやるにはお金は必要になる。やはりこれが現実です。
そうした仕事を何本か柱とし、そして今後も柱を増やしながら得られる収入を増やしていきます。
以前のような「この仕事じゃないといけない!」というような考え方がなくなり、一つの柱にこだわることをしなくなりました。
そうすることで、もし一つの柱が倒れてダメになったとしても、他の柱があれば自分の事業や生活は成り立ちます。

一つだけの柱にこだわった結果、倒れて失ったときのダメージは計り知れません。
きっと事業をされている方なら、同じように考えておられる方も多いかと思います。

「やりたい仕事」と「稼げるか」はイコールではない


これを現場で働いているあなたに置き換えるとどうでしょうか。
専門職としてやりたい仕事をやりながらずっと生きていけるのかな、という心配はありませんか?

やりたい仕事が出来て給料を貰えることは本当に幸せなことです。
しかし、毎月いただく給料に満足している人はそれほど多くはないでしょう。
この先給料が大きく増えることも恐らく期待出来ませんよね。

やりたい仕事は是非ともやるべきです。
あなたがその仕事をすることで、周りの人の役に立つのですから。
でも、それが満足出来るお金になるかは別です。
そのやりたい仕事で得たいものがお金でないのなら特段構わないでしょうが、それでお金を得たいと思う人は多いと思います。

今と昔の「お金の価値」


ちょっとお金の話をしますが、お金の価値がジワジワと下がっていることにお気づきでしょうか。
それはあなたの身の周りのことでも分かります。

まずあなたのご両親の初任給の額を聞いてみてください。
そして、あなたの初任給の額と比べてみましょう。きっと金額の差に驚くと思います。
あなたのご両親が若い頃に貰っていた給料の額は、あなたの給料の額より断然低いはずです。(ご両親の初任給がバブル期だと状況は異なるかもしれません。)
でも、当時はその給料の額が普通で、それでも当たり前の生活をしていました。

つまりその当時より貰える金額は増えているが、お金の価値は下がっているということです。
昔のほうが同じ1万円でも買える物は多かったわけです。

やりたい仕事を続けるために、他の仕事をするということ


話を我々の業界に戻しますと、この先給料が増える可能性はあまり期待できない。
でも日本の経済では物価を少しでも上げようとしていますが、この先もお金の価値が少しずつ下がっていくとしたら、きっと今よりもっとお金を稼がないと同じ生活が出来なくなるかもしれない、という可能性は十分あり得るでしょう。

やりたい仕事を続けるために、他からも収入を得るという考え方は事業主だけでなく、雇用されて働く人でも必要な考え方になるかもしれないと私は思っています。
職場では副業を禁じているところも多いでしょう。でも解禁するところも業界を問わず増えてきているそうです。
副業に該当しない収入の得方もありますし、ちょっと調べてみるのもよろしいと思いますよ。

今すぐあなたへ何か具体的な働き方を提案は出来ませんが、こんなことも知っていてよい情報ですよね。

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