あなたは「聞こえのサポーター」を知っていますか?

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言語聴覚士。大学卒業後、耳鼻咽喉科に勤務し、難聴、吃音、構音障害等の聴覚・言語・コミュニケーションに困難を抱えている方のサポートを行っている。また、患者団体や家族会と連携しイベントや講演等もこなす。2013年から言語聴覚療法の情報をまとめた言語聴覚士リハビリ情報サイト:STナビを運営し、言語聴覚士の認知度向上とともに、患者様やご家族の方への適切な医療情報の発信に努めている。

宮崎関大

厚生労働省が5年に1度行っている身体障害児・者実態調査によると、平成18年時点での聴覚障害者は2.76万人、聴覚障害児は1.58万人とされています。
しかし、これはあくまでも身体障害者手帳を所持している人を対象にした調査の結果です。
身体障害者手帳を所持していない難聴者も含めると、平成27年時点では推定約1430万人にのぼるとされています。(発表:一般社団法人 日本補聴器工業会

今後ますます高齢化が進み、潜在的な難聴者も増えてくると考えられます。
そうなれば聞こえない・聞こえにくい方への対応の仕方を学ぶ必要も出てくるかと思います。
一部の自治体では、聞こえない・聞こえにくい人への理解を得るために「聞こえのサポーター養成講座」を開催しています。

今回はその「聞こえのサポーター」について説明します。

聞こえのサポーターとは


「聞こえのサポーター」とは全国要約筆記研究討論集会で提言された考え方で、「聞こえないことへの理解と配慮の方法が周知されていないことから起きる問題を解消しよう」というものでした。
そこで、聞こえない・聞こえにくい方への理解とコミュニケーション方法の啓発を中心とし、広く社会全体に浸透させることを大きな目的とした事業が「聞こえのサポーター養成講座」です。
したがって、聞こえのサポーターの対象となるのは一般市民です。

聞こえのサポーター養成講座のカリキュラム

では、聞こえのサポーター養成講座はどんなカリキュラムを行うのでしょうか。
ここでは、浦安市のカリキュラムを例として挙げます。

聞こえのサポーターの必要性
講座の目的、必要性、サポーターの役割などについて学ぶ。
聞こえのしくみと聞こえない人の現状
聞こえのしくみ、難聴の程度と特徴、生活の中で困ることなどを知り、聞こえない、聞こえにくいとはどういうことかを学ぶ。
実技1 筆談をしてみよう
ペアで筆談を経験してみる。
聴覚障害者の体験談
中途失聴者と難聴者から、聞こえなくなった時の驚きや苦しみ、その後の生活体験を聞くことで、聞こえない人の生活を知る。
実技2 ディスカッション
聴覚障害者の体験を聞き、障害の考え方を学んで、感じたことや、どのようなサポート方法があるかなどを書いて話し合う。
コミュニケーション方法について
難聴者とのコミュニケーション手段の一つである「筆談」について学ぶ。また、相手の話を聞くことの大切さを認識する。
実技3 筆談について学ぶ
1.紙、ボード、ペン等の説明。読みやすい位置と書き方、傾聴の大切さなど、筆談の基本を学ぶ。
2.書き方のコツを学ぶ。
3.筆談してみる。
暮らしを支える制度
市町村の聞こえなくなった人のための身近な支援制度について学ぶ。
実技4 聞こえない人と話そう
1.難聴者を交えたグループで筆談をしてみる。
2.モラルについて学ぶ。

内容盛りだくさんですね。このカリキュラムを1日2コマ、4日かけて行うようです。

さらにスキルを磨く講座も!


自治体の中には、聞こえのサポーター養成講座修了生を対象に、さらにステップアップしたスキルの講座を用意しているところもあります。

  1. 市町村で「聞こえのサポーター養成講座」受講
  2. 県の要約筆記者養成講座受講
  3. 県の登録要約筆記者登録試験の実施
  4. 合格したら県の登録要約筆記者として活動

といった流れです。
やはり目標があるとやる気ができますね。

まとめ

私も「聞こえのサポーター養成講座」にお邪魔させていただいたことがありますが、受講者のほとんどは最初「聞こえない・聞こえにくい方とどう対応してよいかわからない」と言っていました。
しかし受講後、参加者の方から、「受講する前は筆談を難しく構えていたが、もっと気軽に対応してよいのだとわかった」と前向きな意見を聞けました。
もっとこの事業が広がりをみせて、気軽に筆談に応じられる方が増えるといいなと思います。

編集部より

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