訪問リハビリの利用者さんを、セラピストの熱狂的ファンにするメソッド

The following two tabs change content below.
株式会社メディケアソリューション代表取締役。2010年4月から約4年間、老健施設にて施設長を経験し、2014年8月に独立。理学療法士として地域リハビリに従事するかたわら、医療介護施設での研修・講演活動や、経営者・管理職のコーチングやコンサルティング、メールマガジン執筆YouTubeでの動画配信など幅広く活動している。著書「医療・福祉の現場で使える『コミュニケーション術』実践講座」(運動と医学の出版社) セミナーDVD「療法士のためのブレイクスルーコミュニケーション」も好評発売中。

鯨岡栄一郎

こんにちは!メディカルコーチの鯨岡です。
突然ですが、あなたは訪問リハビリテーションの利用者さんを“ファン”にしてますか?
クライアントの動機づけに関して、今回はいつもと少し違う視点からお伝えしたいと思います。

気難しい、と言われていた利用者さんが……


先日あるケアマネジャーさんから、「この方は困難ケースなんですけど……」とある利用者さんを紹介されました。

これまで身勝手な生活をしていて病院嫌い。
脳梗塞が発症してもリハビリを受けておらず、かなり気難しい方との前情報がありました。
しかし実際に始まってみると非常に素直で、そして「もっとリハビリをやりたい、自分でできる体操はないか?」と食いついてくるのです。
ほどなく週2回利用となり、あっという間に私のお得意様になってしまいました。

私は特に訪問リハビリでは、利用者さんもケアマネジャーさんも良好な関係を築ける方だとしたら、皆がハッピーになれると思っています。
事がスムーズに進みますし、成果も出やすいですからです。
もちろん私もすべての方と深い信頼関係をつくって、というわけにはいきませんが、結果的にファンと言ってもいい方たちで構成されています。

ファンなわけですから、こちらからお願いしなくとも、「もっとやりたい」というふうに思ってくださいます。そしてそれが自然とリピートにつながります
週複数回利用に繋がっていくのです。

ファンになってもらうための切り口は男女で違う!


訪問の現場においては、そもそもサービスを導入している時点で受け身の人は少ないですが、いかにリハビリ以外の生活の中でセルフエクササイズやご自身での生活動作を行ってくださるかが鍵となります。

この良好にコミュニケーションが取れるだけでなく、ファンにすると言う視点。
これまでも信頼関係づくりに関しては、何度もこの連載で述べてきました。
しかし、実践と思考を積めば積むほど、テクニックで相手をどうこうしようというのは非常に浅いと感じるのです。

これは私の秘伝ですが、最近だと男女でも切り口は異なってきます。

例えば男性は、キーワードをひと言で言えば「Respect」です。
師弟関係、上司部下のような関係から、次第に同志に変わってくるような感覚。
持っているもの・やってきたことに対する承認が効きます。
女性であればキーワードは「Love」。
親子や孫のような関係から、友人や恋人のようになる感覚。
その人自身の素敵感や変化、あり方、気持ちを承認すると効きます。

他にも、私が実際に行ってることとしては、リハビリ以外のプラスアルファの支援です。
例えば時計や集音器を調整してあげるとか、電池を入れ替えるとか、体重を毎回測って食事内容をチェックするとか、なかなか取りに行けない物を取ってあげるとか、カレンダーを剥がすとか。
些細なことで構いません、ちょっとした生活上の困りごとを解決してあげます。
もちろん私はそれをすること自体、面倒でもなんでもないし、「利用者さんが生活動作しやすくなる環境調整だし」と思ってやっています。
しかしこんな些細なことが、とても喜ばれるのです。

「あなたが来てくれたら、私の身体が何か変わる」という期待


また、やはりリハビリを通じて治るというか、トータルとしての変化感を感じさせてくれるような関わりじゃないと意味がないですよね。
「これが出来るようになりましたね」「ちゃんとやっててくれてるんですね」と変化や実践結果を逐一フィードバックすることによって、変化を認識・体感させます。
つまり、この人が来れば自分の身体や生活に何か変化が起こる!という期待感が常にあることで、利用者さんはセラピストのファンになるのです。
そしてそれが主体性を生み、自ら動くことに繋がる。
人は「何を言われるか」より、「誰に言われるか」という方に大きく影響を受けます
あなたがそう言うんだったら、に繋がる訳です。

今までですと、「相手のモチベーションを上げよう」という、なかば相手を操作するようなスタンスでした。
しかし相手が「ファン」になってくれれば、そんなことしなくても、喜んで自分からリハビリをしてくれる訳です。
こういう状態をいかに作れるか?
ぜひこのような、次の次元のリハコーチングにトライしてみて下さい。

リピートがとれる、地元の人気療法士になれるはずですよ!

[関連動画]

この記事が気に入ったら
いいね!

最新記事をお届けします。

LINEで購読