患者さんとの「ゲーム」はもう終わりにせよ!

The following two tabs change content below.
リハビリのお仕事Magazineでは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などリハビリ職の方々に向けて情報を発信しております。 寄稿希望・取材依頼・お問い合わせなどございましたら、info@rehabili-shigoto.comまでどうぞ。

患者さんの治療担当として、日々努力しながら最善を尽くすのが仕事であるリハビリ職。
しかし一生懸命働いている中でも、一度くらいは患者さんとの関係構築がうまくいかないという悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

もしかしたらこの時、セラピストと患者さんの間では「ゲーム」が始まってしまっているのかもしれません。

「ゲーム」とは?


「ゲーム」と聞くと遊びの場面を想像する方が多いかと思いますが、ここでいう「ゲーム」は、心理療法で行われる「交流分析」で扱われる用語です。

「ゲーム」とは、人間関係の中でなぜか繰り返してしまう、お互いに嫌な感情を残す交流のこと。
コミュニケーションに裏表があるため、やり取りを通じて駆け引きがなされ、いつも同じパターンで不愉快になってしまいます。

自分がどのようなゲームを仕掛けてしまっているか(仕掛けられているか)を読み取って、人間関係のトラブルの原因はどこか・どうしたら改善できるか見つけることを、「ゲーム分析」といいます。

ゲーム分析のパターン

それでは、ゲームには実際にどのようなパターンがあるのでしょうか?

「はい、でも」のゲーム

相手に指示・援助を求めながら、与えられたアドバイスや助言に対し「はい、でも……」という反対意見や不同意を述べるゲームです。
どんな意見や提案に対しても従わない反論や言い訳をしてしまうので、相手はうんざりしたり無力感にとらわれたり、感情的に怒ってしまったりします。

キック・ミーのゲーム

挑発的な言動によって相手の拒絶や嫌悪・怒りを無意識的に誘発するゲーム。
キック・ミーは「私を嫌ってくれ」と訳すことができます。

自信や自己肯定がないため、「自分は拒絶・処罰されるべき人間」だと自己証明しようとしてしまうのです。
他者に挑発的な発言をしたり、否定されるような行動を取ったりしてしまうのは、「自己否定・他者肯定」の基本的な構造を確認しようとしているためと考えられます。

「あなたのせい」ゲーム

自分の行動やミスに対する責任を取らず、起きた問題やうまくいかないことをすべて他人や環境のせいにしてしまうゲームです。
このゲームの特徴は、
責任転嫁:自分の行動・選択に対して無責任な対応をする
他罰主義:自分のミスや短所を棚に上げて他人を厳しく非難する
という二点です。
無責任な言動や他罰的な振る舞いによって他社に嫌われ、最終的には孤立しやすくなってしまいます。

「あなたのため」ゲーム

治療に熱心な医療職と、相手の無能さを証明したい患者さんの間で起こりやすいゲームです。
医療職は相手のためという多義名分を持って過度に治療を行いますが、患者さんがそれに「効果が見られない」という抵抗を示します。
自信を揺らがされた医療職は、そこでますます治療法を追加し続けてしまう……という悪循環に陥るのです。

大騒ぎのゲーム

自分の不幸や苦痛を「こんなにひどい状況なのだ」と大袈裟にアピールして、他人の同情や関心を集めようとするゲームです。
自分の不幸や苦痛を派手に嘆いて悲しみながらも、その状況を具体的に解決する行動は取りません。
病気の症状や苦しみを利用して社会的な責任を逃れたり、他者の支援・同情を引き出したりします。
しかし最終的に「大袈裟な人」「嘘つき」と認知されて、誰からも相手にされなくなってしまうことも多いです。

精神療法のゲーム

「あなたのため」ゲームとよく似ているゲームです。
医療職が「自分の臨床家としての有能性」を、患者さんが「医療職の無能さ」を証明しようとして、互いを否定する悪循環にはまっていきます。
このゲームを仕掛けてしまう患者さんは「自分を治せない」という挫折感を医療職に与えることを目的にしていますが、その心理には親に対する怒りや不満、復讐心があると考えられています。

そのほか、

  • ・複数の他人に仲違いするような悪口を伝達し、彼らを対立させる「仲間割れのゲーム」
  • ・激しく争った相手との相互理解を諦め、無視してしまう「決裂のゲーム」
  • ・相手の些細な失敗や欠点を探し出して非難する「粗探しのゲーム」
  • ・大きな責任やたくさんの仕事を無理して引き受け、自分を追い込んでしまう「苦労性のゲーム」

などがあります。

「ゲーム」を仕掛けられたら、どう対処すべき?


患者さんから「ゲーム」を仕掛けられている場合、相手の立場を理解して同じ目線・方向で交流できるよう指導することが必要です。
思考・行動パターンでもある「ゲーム」は、患者さんの幼少期からの体験に基づくことも多く、根が深いものです。
お互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることを心がけましょう。

自分からゲームを仕掛けない

「あなたのために」ゲームや「精神療法」ゲームのように、セラピストの方からゲームを仕掛けてしまったりエスカレートさせてしまったりするパターンもあります。
「ゲーム」をしている時間がいかに無駄であるかを考え、それを患者さんにも共有しましょう。

仕掛けられたゲームには乗らない

大切なのは「ゲーム」を攻略することではなく、「ゲーム」そのものに乗らないこと。
コミュニケーションが不愉快な形で終わらないよう、相手の目線に立った指導を考えます。
感情的な相手につられて自分までかっとなってしまうのは悪手です。
冷静さを欠かずに温かい対応をしていれば、ゲームの流れが収まることもあります。

患者さんとの間に「ゲーム」が始まってしまった時には、ぜひこの記事を振り返って冷静に判断してみてくださいね。

参考にさせていただいたサイト
自律神経失調症-完璧ガイド ゲーム分析とは

編集部より

患者さんとの関係性に悩んだ時、あなたは職場の上司や先輩に相談することは出来ていますか?
そこで長く職場で働いている人なら、一度か二度くらいは同じような悩みを抱えたはず。その時にどのような対処をしたのか、参考に出来るなら頼りたいところですよね。
職場での人間関係にまでゲームが及んでしまっていては、ストレスで仕事にも打ち込めなくなってしまいます。

職場での人間関係に悩んでいたら……

患者さんとの付き合い方や職場スタッフとのやり取りにお悩みを持つPT・OT・STさんは、思い切って転職で解決してみてはいかがでしょうか?

無料転職支援サービス【リハビリのお仕事】なら、リハビリ業界に詳しいキャリアアドバイザーが事前に内部情報をチェックして求人をご紹介することも可能です。
人間関係をきっかけに転職したのに、入職したらまただめだった……といったことには絶対になりません。

そのほか履歴書の添削、面接対策や条件交渉など、転職成功まで徹底的にサポートいたします。
まずはキャリアのご相談からでも大歓迎です。ぜひ、リハビリのお仕事にお任せくださいね!

↓まずはこちらのフォームからご登録ください↓

某療法士系有名サイトや協会のウェブサイトには掲載されていない好条件の非公開求人(ご紹介可能求人例:年収500万円、土日休み、残業なし、管理職求人など)のご紹介も可能です。
人気の求人は応募が殺到してすぐに募集が締め切られる可能性がありますので、まだ求人を探しているという方は、ぜひお早めにご登録ください。

この記事が気に入ったら
いいね!

最新記事をお届けします。

LINEで購読