心臓リハビリテーション指導士とは?資格・取得条件

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心筋梗塞や狭心症・心不全といった疾患の治療後、患者さんに適切な評価・指導を行う心臓リハビリテーションのスペシャリスト……。
それが「心臓リハビリテーション指導士」です。
心疾患の治療後には食生活改善や禁煙といった生活習慣の改革のほか、運動習慣を身につけるなど、トータル的なサポートが必要となります。
心臓リハビリテーション指導士は患者さんのレベルに合わせて、より早い離床を目指した支援を行っていきます。

今回はそんな「心臓リハビリテーション指導士」についてご紹介いたします!

心臓リハビリテーション指導士とは

心臓リハビリテーション指導士

心臓リハビリテーション指導士とは、心疾患を持つ患者さんを対象にリハビリテーションを行い、疾患の治療と再発予防、QOL向上に貢献する専門資格です。
患者さんの入院から退院まで、他職種と連携を図りながら指導・管理する役割を持ちます。

心機能の低下によって身体的・精神的にダメージを受けている患者さんに、運動療法や食事療法のほか、禁煙指導・動脈硬化予防の教育・心理カウンセリングなどを実施して改善に導きます。

日本心臓リハビリテーション学会が2000年に定めた資格です。

心臓リハビリテーション指導士の仕事内容

心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション指導士の主な仕事内容は、心疾患の患者さんの容態を入院直後から確認し、退院調整までのリハビリテーションを総合的に行っていくこと。

具体例は以下の通りになります。

  • ・歩行トレーニングなど、心臓に負担のかからない運動療法プログラムを計画、実施する
  • ・食事療法を実施するにあたって、栄養状態を確認する
  • ・動脈硬化予防の教育として、禁煙指導を行う
  • ・他者とのコミュニケーションが取れているか評価し、心理カウンセリングを行う

など、総合的なリハビリテーションを行って退院までサポートします。

かつて心臓リハビリテーションの主な目的は、急性心筋梗塞の後の離床や、長期安静によって引き起こされるデコンディショニング(身体機能の低下など、身体が本来持っているはずの調節機能の異常)を予防することでした。
しかし医療の進歩によって早期離床・早期退院が可能となったため、心臓リハビリテーションの目的は再発予防のためのものに変わってきています。

資格取得のメリット

心臓リハビリテーション指導士
近年、日本では生活習慣病を患う方が増加しています。その点において心臓リハビリテーション指導士は、生活指導・運動指導を安全かつ効果的に実施出来る専門家として注目されています。
あらゆる心疾患の治療や発病・再発予防が可能であるため、需要が高まっているのです

心臓リハビリテーション指導士の資格を取得することによって、さまざまなメリットが挙げられます。

給与アップが見込める

循環器専門の病院やメディカルクリニックにおいて、資格手当がつくなど待遇面で有利になるケースが多くなっているようです。
資格相場の手当の相場はおよそ5000円~10000円。医療機関では夜勤などの諸手当がつくことも多いため、平均月収は30万円ほどに上ります。

活躍出来る場所が多い

心臓リハビリテーション指導士は、循環器疾患を扱う現場や大学病院・心臓リハビリテーション科で活躍することが可能です。
動脈硬化の予防やメタボリックシンドロームに対する保険指導、生活習慣に関する生活指導に取り組むメディカルクリニックなどでも需要があります。

資格の取得方法

心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション指導士の資格を取得するためには、認定試験に合格する必要があります。

受験資格

心臓リハビリテーション指導士の認定試験を受けるには、以下の条件を満たすことが必須です。

(1)以下10種の資格のうち、いずれかを持っている

  • 医師
  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 薬剤師
  • 管理栄養士
  • 健康運動指導士
  • 臨床心理士
  • 臨床工学技士
  • 臨床検査技師

(2)心臓リハビリテーション指導の実地経験が1年以上ある、もしくは心臓リハビリテーション研修制度により受験資格認定証を交付されている
(3)直近2年以上、継続して心臓リハビリテーション学会の会員である
(4)申請年度の講習会を受講している
(5)以下の申請書類がすべて揃っている

  • 申請書
  • 推薦書
  • 10の症例報告
  • 受験資格となっている資格の免許のコピー
  • 心臓リハビリテーション指導士研修の利用者はその認定証
  • 受験票用の顔写真(2枚)

募集要項や書式は毎年変更されるため、申請年の春に掲載される募集要項をきちんと確認しておくことが重要です。

認定試験

心臓リハビリテーション指導士の資格認定試験は、50問5択の選択問題形式の筆記試験でで行われます。
合格率はおよそ60%台後半。
不合格者は翌年行われる試験であれば、症例報告の提出や講習会への参加をせずとも受験することが可能です。

試験問題は学会が発行している心臓リハビリテーション必携より出題されるので、この本を元に勉強するとよいでしょう。

試験の施行日や申請方法については毎年日本心臓リハビリテーション学会から公示されており、試験に合格した後は郵送で認定書が届きます。

心臓リハビリテーション指導士研修制度

心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション指導士の資格を取得したい意思がありながら、心臓リハビリテーション指導の経験を持たない人のために、受験資格を認めるための研修制度が発足されています。
学会の会員歴が受験応募開始時期に2年以上になっていれば申請出来ます。
ただ「心臓リハビリテーションに関する知識を獲得したい、施設見学がしたい」という理由だけでは応募出来ないため、注意が必要です。

研修を受ける前に

研修を受ける前に、以下の項目を学習しておく必要があります。

【検査法】
血圧測定 脈拍測定 胸部レントゲン 心血管造影
心電図 ABI 心臓超音波検査 心肺運動負荷試験
【治療法】
食事療法 喫煙指導 運動指導 生活指導 救急蘇生法
薬物療法 ペースメーカー カテーテル治療 心臓手術
【病態・疾患各論】
心不全 ショック 不整脈
虚血性心疾患 弁膜疾患 心筋症
冠危険因子 大動脈疾患 末梢動脈疾患

研修カリキュラム

研修の内容は見学と実習がメインとなります。以下の項目について理解しましょう。

【研修カリキュラム】
心肺運動負荷試験 負荷心電図・モニター心電図 心筋梗塞・狭心症 開心術後
心不全 大血管・末梢血管疾患 生活習慣病・
メタボリックシンドローム
食事療法
薬物療法 運動療法 患者教育 救急蘇生

研修終了後

以上の研修が終わったら、10種の症例に関する報告書を完成させて、研修教育責任者からチェックを受けます。

資格更新のために必要なこと

心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション指導士の資格は、取得してから5年以内に更新認定を受けなければ保持することが出来ません。
更新手続きを行うための条件は以下の通りです。

  • ・5年間で資格更新のための認定講習会に参加し、50単位を取得している
  • ・5年のうちに最低1回、日本心臓リハビリテーション学会(学術集会)に参加している
  • ・更新までの5年間、会費を完納している
  • 資格更新料(10000円)を入金済みである
  • 申請書類を事務局に送付済みである

キャリアアップを目指している方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

編集部より

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