知っておきたい!「フランクリンメソッド」のイロハ

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フランクリンメソッド」というムーブメント・メソッドをご存知ですか?
理学療法士やピラティス、ダンス指導者など、世界中の動きづくりのプロから注目を浴びる教授法です。
英国ロイヤルバレエやウィーン音楽院などもこのメソッドを取り入れています。

今回はこの「フランクリンメソッド」についてご紹介いたします。

フランクリンメソッドとは?

フランクリンメソッド
フランクリンメソッドとは、「身体が本来どう動くようにつくられているか、どうすれば機能的に動けるようになるか、自身の体験を通じて理解する」ムーブメントの教授法です。
身体の仕組みとはたらきを脳で理解し、自分の身体で経験しながら、効率的な動きを習得します。
スイス出身のダンサーであるエリック・フランクリンの、「身体の動きや仕組みを知った上で、身体を動かすと効果が早い」という気付きの下で開発されました。

身体の構造や使い方をもっとよく知りたい、機能解剖学や生体力学を身につけたい、プロとして能力を向上させたい、身体を楽にしたい……といった需要からか、日本でもこのところ、フランクリンメソッドの教師が増えているようです。

他のメソッドとの違い

フランクリンメソッド
日本で認知されているムーブメントのメソッドに、アレクサンダーテクニークフェルデンクライスメソッドがあります。
これらとフランクリンメソッドの違いは、「指導者の立ち位置」にあると言えるでしょう。

アレクサンダーテクニークは、「心身の不用な緊張に気付き、それをやめる学習」です。
対象者はそのメソッドを、指導者の手や言葉によって伝えられます。
またフェルデンクライスメソッドは、「発育発達に関わる動きや日常生活の動作を、指導者の指示のもと、対象者が自ら動いていくレッスン」です。

それに対しフランクリンメソッドでは、主体となるのは対象者。
対象者が率先して、根本的な身体と心のあり方を理解し、変化のために何をどう実践するかを学ぶメソッドです。
フランクリンメソッドにおいては、指導者はあくまで裏方のような扱いになります。

フランクリンメソッドの特徴

フランクリンメソッド
フランクリンメソッドは身体の仕組みを学び、動きやすさや痛みの軽減といった、変化を短時間で実感出来るメソッドとされています。
そして他のメソッドにはない、「精神面と肉体の繋がり」を知ることが出来るのも特徴です。

フランクリンメソッドは、主に以下の2つから構成されています。

ダイナミック・イメジェリー

身体だけでなく、心のあり方や思考を鍛えるメンタルトレーニングを指します。
とっつきにくい解剖学のイメージを、日常生活にあるものに置き換えたりすることで、イメージしやすい状態にするものです。
フランクリンメソッドはこれをダイナミック・イメジェリーと呼び、心身への改善と向上をもたらすために効果的なアプローチとして、運動に適用しています。
得た情報を実感して変化を促すために、多様なイメージを持って、脳に働きかけることが重要です。

機能解剖学

ダイナミック・イメジェリーに生体力学をかけあわせることが、フランクリンメソッドの特徴です。
身体の構造や動きのバランス、力関係を自分の身体で実感出来ると、本当に使える機能解剖学が身につきます。
ただ勉強しただけの機能解剖学が、実感として理解することが出来るのです。
特に重要視したいのは、ボーンリズムと呼ばれる「骨がどのように動いているか」の仕組み。これを理解し働きを体現出来ると、自分自身の動きが格段によくなります。

フランクリンメソッドのエクササイズ

フランクリンメソッド
フランクリンメソッドではダイナミック・イメジェリーと機能解剖学を掛け合わせた上で、動きを改善するエクササイズを行っていきます。

1.モデルを使う

身体の動きを端的に理解するために、骨格模型などの、イメージを分かりやすく印象づける小道具を使います。
フランクリンメソッドが用いるモデルは、リバウンドを示すスプリングや筋肉のリリースをイメージするスポンジ、拡大する骨盤モデル、鎖、柔らかい板、可動骨盤模型等の骨格模型……など、多岐にわたります。

2.イメージしながら動く

モデルから得た情報を実感するために、ダイナミック・イメジェリーを用いて、多様なイメージを思い浮かべながら動きます。

3.実際に触って運動する

フランクリンメソッドでは、自分の身体に触れて軽く叩いたり撫でたり、あるいはフランクリンボールと呼ばれる専用の道具を使用して、身体の固有受容覚に働きかけます。

これは脳神経系統へのアプローチとして有効な方法です。また、実際に触れてみることで、心身を統合することにも繋がります。
エクササイズに専用のやり方があるのではなく、一つ一つの動きの仕組みを理解しながら進めることがポイントです。

固有受容覚とは?

フランクリンメソッド
フランクリンメソッドにおいて欠かせないのがこの固有受容覚。
「身体がどのように動くか」を理解する感覚で、身体の部位の位置確認と動きを確認する能力のことを指します。
身体の動きを理解するには、固有受容覚を高めて、脳に身体の動き方を教える必要があります。
フランクリンメソッドでは、筋肉を叩いたりさすったりすることで、固有受容覚を高めていきます。
皮膚や関節・筋肉に刺激を与えると、身体の中にあるセンサーが活性化し、柔軟性が高まるのです。
それによって固有受容覚も高まり、脳が正しい支持を体に出せるようになります。

フランクリンメソッドの効果

フランクリンメソッド
フランクリンメソッドには、主に以下のような効果があります。

  • ・姿勢の改善
  • ・免疫力の向上
  • ・首こりや肩こり、腰痛の改善
  • ・日常動作がスムーズになる
  • ・パフォーマンスの向上
  • など

身体がより自由に動くようになるので、自信もついて、精神面も明るく改善されます。
インストラクターやトレーナー、理学療法士や作業療法士といったリハビリ職のほか、パフォーマー、一般の方に至るまで、あらゆる分野の心身の悩みを予防・改善します。

まとめ

いかがでしたか?
注目を浴びているフランクリンメソッド、スキルアップにぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

参考:フランクリンメソッドジャパン

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