未来に向けて、若手療法士はどんな活動をしているの?理学療法士・石渡雄次さんインタビュー:前編

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理学療法士が年々増加している昨今。かつては国内で数千人しかいなかった理学療法士の人口も、今日では10万人を超えています。
いま、理学療法士業界はとても盛り上がっている状態です。

働き方も多様化していく中、自分の将来・業界の未来に向けて、若手の理学療法士は「いま」どんな活動をしていけるでしょうか?
そこでリハビリのお仕事Magazineは、現役の理学療法士の方にインタビューしてきました。

今回取材に応じてくださったのは、理学療法士7年目となる石渡雄次さん。
身体面のみでなく精神・心理面も診れるセラピストを目指し、理学療法士の資格を取得したのち、心理カウンセラーの資格も取得されています。
都内のクリニックに勤務しながらトレーナーチームEsperanzaの代表も務められているほか、スポーツ企業との勉強会や舞台俳優・ダンサーのパーソナルトレーナーとしても活躍されています。
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理学療法士業界はサラリーマンの末路をたどる?

―― 石渡さまの目から見た、理学療法士業界の「いま」と「これから」についてお聞かせください。

石渡雄次(以下 石渡):そうですね、僕の個人的な考えになりますが……。
理学療法士の人数が年々増えてきてるので、これから世間への認知も広まりやすくなるのかなあと感じています。
これから(2025年に向けて)団塊の世代が年を取って、介護分野・予防分野がめちゃくちゃ盛り上がることも予測できますし、少しずつ需要が高まってくる業界だと思います。

……そうなると多分、理学療法士業界は、今のサラリーマンと同じ道をたどるんじゃないかなと考えていて。

―― 同じ道ですか?

石渡:バブル期があったじゃないですか?今は楽しく働いています。でもそれがいつか崩壊します。
その時、常に先を見ていた人は後も楽しく働き続けて、そうじゃなかった人は我慢して働いて……(汗)それと同じなのかなと。

ただ理学療法士の場合、サラリーマンと違って給料は診療報酬で決まってます。
めちゃくちゃ働いている人と、そこそこの人の給料が変わらない……でも頑張ってる人だったら、成果報酬を望むと思うんですよ。
だから前もって準備してる人とそこそこでいいと思う人、分かれてくるのかなって思います。
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働き方は人それぞれですけど、どちらにしても、これからは自分の今後のキャリアとか自分がどうしていきたいかとか、ビジョンがあった方が楽しく働けるんじゃないかなと思います!
それは野心じゃなくても、たとえば家族を守るためとか、いい家に住みたいからとか。
何を目的として働くかっていうところは、就職・転職時によく考えた方がいいと思いますね。

理学療法士は将来のために、「いま」どう動いているのか?

―― 将来楽しく働き続けるために、若手の理学療法士として、石渡さんはどういった活動をしていらっしゃいますか?

石渡:外部の勉強会やセミナーに参加して、知り合いを作るとか。人とのつながりをつくることは大事だと思いますね。
同じ業界の中で知りあいが増えれば、たとえば何かを始めようと思った時に、同じ志の仲間がいることになりますよね。そうすれば、道は作れると思うんです。
転職したいなって思った時にツテが出来たり。引き抜きとか紹介ですね。

だから治療技術ももちろんですけど、自分の知名度を上げるのも大切だと思います。
僕が勉強会に行くときはもちろん勉強するためでもありますが、人と出会うためにという意識が強いです。
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でも若い人だと、勉強だけしてすぐ帰っちゃう人も多くって。……もったいないことしてるな、って思っちゃいますね(汗)

―― 人とのつながり、という根本的なところが重要になってくるんですね。

石渡:あとは自分が何をしたいのか、明確に持てるといいですよね。
今だと理学療法士だけど自分で起業したり、訪問看護ステーションをやってる人とかもいるし、病院・整形にこだわらずスポーツブランドの開発に携わるとか……研究職になる人もいます。寝具とか。
理学療法士として得てきた経験を活かしていく働き方も、あるんじゃないかと思います。

若手療法士にいま、必要なもの

―― 若手の療法士として、石渡さんが「定年を過ぎても楽しく働いていくために」意識していることを教えてください。

石渡:若手の療法士には、まず患者さんをきちんと診て、向き合って、よくしてあげるってことが必要だと感じています。
よくしてあげれば、患者さんは絶対その人のことを覚えてくれると僕は思っていて。
それをきっかけに、理学療法士って職業を認知してもらうのも方法のひとつかなって。
気持ちの持ちようじゃないですけど、そういうのは若手だったら持たなきゃいけない意識じゃないかなと思います。

【つづく】

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