「健康運動指導士」とは?仕事内容・なるには・職場

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健康運動指導士」という資格があります。
これは昭和63年から厚生労働大臣の認定事業として創設されたもので、「人々の健康を維持・改善するために、安全かつ適切な運動プログラムを提案・指導する」役割を持ちます。
現在では公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が資格認定を行っている、運動指導の専門家です。

生活習慣病患者を減らすことは、中長期的な医療費適正対策の柱のひとつとなっています。
二次予防も含めた健康づくりの必要性が高まっていくこれからの日本において、「健康運動指導士」の需要はますます高まっていくことでしょう。

そこで今回の記事では、「健康運動指導士」について詳しくまとめてまいりました!

健康運動指導士とは?

健康運動指導士
健康運動指導士とは、公益財団法人健康・体力づくり事業財団によって認定されている資格・および職種を指します。
生活習慣病の予防と健康水準の保持・増進のため、個人の心身の状態に応じたプログラムを作成し、安全で効果的な運動を指導します。
保健医療関係者と連携しながら、実践指導計画の調整なども行っていきます。

健康・体力づくり事業財団のデータによると、健康運動指導士は平成28年5月時点で全国に18,060人いるとされています。

健康運動指導士の仕事内容

健康運動指導士
健康運動指導士の仕事は、病院などの保健医療機関と連携しながら、対象者の心身にあわせた運動プログラムの作成・実践指導計画の調整をすることです。
対象者がイキイキ生活できるよう「運動」面からサポートするのが、健康運動指導士の役割となります。

【具体的な仕事内容】

  • ・生活習慣病の予防や肥満予防のための運動指導
  • ・高齢者の運動指導
  • ・子どもから大人まで対象に運動と食育の指導

医学や栄養学・運動生理学に関する専門知識のほか、健康づくりに必要な運動をわかりやすく指導するスキルが求められます。

健康運動指導士の就職先

健康運動指導士の職場
参考:健康・体力づくり事業財団 平成25年12月時点のデータ

健康運動指導士の活躍の場でもっとも多いのは、民間のアスレチッククラブやフィットネスクラブ、スポーツクラブです。
次いで病院などの医療機関、介護施設、学校など。
健康運動指導士は、さまざまな場所に就職して活躍することができます。

近年は人々の健康意識も高まり、生活習慣病に関する情報が広まっています。
健康運動指導士が求められる機会も増えているのです。
高齢者向けの運動教室なども増えているため、活躍の場もさらに拡大していくでしょう。

健康運動指導士になるには?

健康運動指導士の称号を取得するには、

  • 健康運動指導士養成講習会
  • 健康運動指導士養成校の養成講座

いずれかを修了して、健康運動指導士認定試験に合格した上で健康運動指導士台帳に登録される必要があります。
健康運動指導士

各受講資格に基づく講習会の受講コース

健康運動指導士養成講習会では、運動生理学・栄養学・バイオメカニクス・トレーニング・糖尿病などに関する講義を受けられます。
ほかにも、ウォーキングやエアロビクスダンス・水泳といったフィットネス、運動プログラムの作成などの実習も行われます。
単位はすべてが必須単位であるため、講習会の受講期間中は欠席しないよう注意が必要。
欠席した場合は財団に連絡して、別途補講の手続きを取りましょう。

また、妊娠中や疾患が理由で運動ができない・プールに入れない(=実習科目の受講ができない)人は申し込めません。

健康運動指導士養成講習会は、持っている資格によって取得する単位が変わります。

104単位制

受講資格:以下の資格を持ち、4年制大学を卒業している者。またはそれと同等以上の能力があると認められた者(海外で体育系学位を修めたなど)

  • 歯科医師
  • 正看護師
  • 准看護師
  • 助産師
  • 薬剤師
  • 栄養士
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼師
  • きゅう師
  • 柔道整復師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 臨床検査技師

70単位制

受講資格:保健師、管理栄養士の資格を持つ者

51単位制

受講資格:4年制体育系大学を卒業している者(卒業見込みも可)

40単位制

受講資格:健康運動実践指導者、日本体育協会認定スポーツプログラマー、アスレティックトレーナー、フィットネストレーナーのいずれかの資格を持つ者

健康運動指導士は運動系の資格であるため、体育大学などで運動系の勉強をしている人は必要単位数も少なくなっています。
この受講を完了することで、試験を受けることが可能になります。

認定試験

認定試験は所定の講習会を修了し、単位をすべて習得した人だけが受けられます。
年に三回行われるので、日程を確認しておきましょう。
試験形式はマークシートによる筆記となります。

資格の更新

健康運動指導士の認定期間は5年間で、更新時期が近づくと文書で案内が届きます。
更新するには登録更新のための講習会に参加し、所定の単位を取得して証明書を提出する必要があります。

健康運動指導士の給料

健康運動指導士
健康運動指導士の給料は、おおよそ年収200~400万がボリュームゾーンとされているようです。
知名度も需要も徐々に上がってきている健康運動指導士ですが、現状では資格を持っていることで給料面にプラスになる……ということはないようです。

とはいえ、施設によっては資格手当が出る場合もあります。
民間のフィットネスクラブでインストラクターとして働くケースなどは、無資格者よりも優遇されることが多いようです。

また、健康運動指導士の資格を活かして独立、フリーランスとして働くという選択肢もあります。
自分から営業活動をしなければならないため、軌道に乗るまでが大変ですが、仕事の依頼が入るようになればさまざまなところで働けるようになります。
行政・企業での健康づくりに関する講演や実技指導を行う、フィットネスクラブからの依頼で運動指導を行うなど……
携われる仕事が増える分、会社勤めするよりも多く稼ぐことができるでしょう。

健康運動指導士は正社員、非常勤職員、パート、フリーランスなど、さまざまな働き方が選択できる職業。
どのような働き方をするか、どのような施設に勤めるかによって、給料は大きき変わってきます。

編集部より

理学療法士や作業療法士は国家資格であるため、民間資格である健康運動指導士よりは上位の資格となります。
しかし健康運動指導士の資格を取得しておくことで、働く場所の選択肢を広げることは可能です。
よりハイスペックな理学療法士・作業療法士を目指して、取得してみるのもよいかもしれませんね!

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