「認定作業療法士」の資格取得で、より価値のあるOTになれる!

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作業療法士が、さらなるスキルアップを目指して取得するのが、「認定作業療法士」の資格。
そもそも認定作業療法士ってどんな資格?取得するためには何が必要なの?取得することのメリットは?などなど……
気になる点も多々あることと思います。

そこで今回は「認定作業療法士」について、基本的なことをまとめました!

認定作業療法士って何?

認定作業療法士
認定作業療法士とは、作業療法の実践技術はもちろん、指導能力や研究活動・管理運営能力も秀でている、作業療法士のスペシャリストに与えられる資格です。
日本作業療法士協会が、作業療法士の質を高めるための生涯学習の一環として、2004年4月から始めました。

日本作業療法士協会のデータによると、2016年4月時点で総会員数は49,941名、そのうち認定作業療法士は最新2016年7月のデータで802名となっています。

持っていることのメリット

認定作業療法士
現段階では、認定作業療法士の資格を持っていることで待遇が変わることはありません。
作業療法士協会(都道府県の士会)や他職種団体など、職場以外での活動範囲が広がる、という利点はありますが、時間とお金、労力をかける割に、「認定される」メリットが少ないのが現状です。

しかし資格取得の流れを見てもわかる通り、認定作業療法士への道のりはとても長く厳しいものです。
資格を取得できたとしても、それを永続的に保持していくためには、毎日の自己研鑽が必須となってきます。
認定作業療法士を目指すことで、スキルアップは間違いなく見込めるでしょう。

また、「認定作業療法士」の活動や活躍が社会で評価されることがあれば、将来、各施設に「認定作業療法士の配置」が義務付けられる日が来るかもしれません。
今後は認定を受けている作業療法士に特別手当がつくことや、リハビリテーションを行った際の報酬に加算がつけられることが期待されます。
認定資格を持っているかどうかで、差別化が図られる可能性もゼロではありません。

そのほか研修会を開くときや転職の際にも、認定作業療法士を名乗ることで「研鑽を積んできた人だ」というアピールポイントにもなりえます。

認定作業療法士に求められる能力

認定作業療法士
認定作業療法士の資格を得るためには、以下の能力が優れていると認められる必要があります。

臨床実践能力

・各病期・各領域の対象者に対する作業療法の評価、介入、効果判定の一連の流れを実践する能力
・他職種との連携や社会資源の活用・職場行政などの制度の利用を含めた、総合的・継続的な作業療法を展開していく能力

教育能力

・作業療法士養成課程:養成校における教員としての教育能力
・臨床実習指導者・職場での指導者:後輩への知識・技術のなどの伝達者としての能力

研究能力

日常の臨床実践経験をもとに、実践報告作業療法学の発展のための研究が行える能力

管理運営能力

・業務内容に関わる関連諸制度を理解し、職場での管理運営が出来る能力
・日本作業療法士協会の役割を理解し、協会発展に寄与する能力

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認定作業療法士になるには?

認定作業療法士
認定作業療法士の認定を受けるためには、条件を満たした協会員が協会から定められた課題をクリアし、申請書を出す必要があります。

1.申請資格

認定作業療法士の認定を受けるためには、下記の条件を満たしている必要があります。

・作業療法士としての実務経験が5年以上
都道府県士会に所属している
・日本作業療法士協会の生涯教育プログラムの基礎研修、または現職者研修を修了している
(※有効期限内であること)

2.取得の流れ

指定の研修を修了したら、日本作業療法士協会が主催する認定作業療法士取得共通研修3講座・選択研修2講座の受講し、事例報告を3件提出します。
そして認定審査申請書と添付書類を協会に提出します。

認定作業療法士

現職者共通研修

1つのテーマにつき研修は90分。全10テーマを、入会から5年以内にすべて受講しましょう。
都士会では毎年開催されていますが、他県士会での履修も可能です。

  1. 作業療法生涯教育論
  2. 作業療法における協業・後輩育成
  3. 職業倫理
  4. 保健・医療・福祉と地域支援
  5. エビデンスと作業療法実践
  6. 作業療法の可能性
  7. 日本と世界の作業療法の動向
  8. 事例検討方法論
  9. 事例検討
  10. 事例報告

現職者選択研修

1領域につき90分×4コマ。以下4領域のうち、少なくとも2領域を受講する必要があります。
3~5年の間に、すべての必修研修を修了しましょう。

  1. 身体障害領域
  2. 精神障害領域
  3. 発達障害領域
  4. 老年期障害領域

認定作業療法士取得共通研修

認定作業療法士になるための研修です。現職者共通研修と現職者選択研修が修了していない場合、受けることが出来ません。
共通研修では以下3講座を受講します。

  • ・教育法
  • ・研究法
  • ・管理運営法

ただし理学療法士作業療法士養成施設等教員講習会受講修了者であれば教育法の受講を、大学院の修士課程以上の学位を修めている者は研究法の受講を免除されます。

認定作業療法士取得選択研修

認定作業療法士になるための研修です。以下4領域から2つ選んで受講します。

  1. 身体障害領域
  2. 精神障害領域
  3. 発達障害領域
  4. 老年期障害領域

事例報告

事例報告登録制度という、協会の学術部が管理・運営しているPCで事例報告を作成・登録するシステムに、3事例を登録します。
1事例までは必須ですが、2件までは学会で発表した研究論文・実践報告や原著論文などで代替することが出来ます。

以上5つの条件を満たした上で、生涯教育基礎研修で基礎ポイントを30ポイント集める(現職者共通研修修了時に20ポイントの付与がある)と、認定作業療法士への申請が可能になります。

3.更新条件

認定作業療法士
認定作業療法士の資格を継続して保有するためは、資格取得日から5年以内に、以下の更新の要件を満たした上で認定作業療法士更新ポイントを100ポイント以上集める必要があります。
資格保持のためには5年ごとに、ポイントを集めて更新し続けていかなければなりません。

  • 1.基礎ポイントを25ポイント取得する(基礎ポイント1ポイントにつき、更新ポイント1ポイントとする)
  • 2.臨床実践の報告を1件以上(1回につき25ポイント)
  • 3.実習指導、研修会の講師などで後輩の育成・指導経験を積む(1回5ポイント)
  • 4.他職種や行政からの依頼による啓発活動など、作業療法啓発に関する社会的貢献(1回5ポイント)

※3と4で合計25ポイント以上取得していることも条件に含まれます。

編集部より

今はまだ持っていることのメリットが少ない認定作業療法士ですが、取得する過程でスキルアップが望める資格です。
作業療法士の過剰供給が進んだ際には、スペシャリストとして認められ、仕事の選択の幅も広がるかもしれません。
さらなるスキルアップ・キャリアアップを求める方には、取得する価値がある資格だと言えるでしょう。

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