なぜ低い?理学療法士の給料・年収 稼ぐためにすべきこと

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「同世代の理学療法士や他職種と比べて、自分の年収って高いの?低いの?」
人にはなかなか聞けない給料の話、ひそかに気になっている方も多いのではないでしょうか。

理学療法士をはじめリハビリ職は医療に携わることから、景気に左右されない高給与のイメージが強いですよね。
安定した待遇を求めて理学療法士を志す、という人も多い印象を受けます。

それでは、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は、「理学療法士の年収」に関するデータを集めてみました。

理学療法士の年収データ

厚生労働省の平成26年度賃金構造基本統計調査によると、理学療法士および作業療法士の年収の統計情報は以下のように発表されています。

平均年齢 平均年収 平均月給 平均年間ボーナス
31.3歳 約390万円 約27万円 約61万円
統計元:厚生労働省 平成26年度賃金構造基本統計調査

理学療法士の平均年収【経験年数別】

理学療法士の経験年数別平均年収
統計元:厚生労働省 平成26年度賃金構造基本統計調査

理学療法士は経験年数が長いほど、より多く稼ぐことが可能です。
まだ勤続1年にも満たない新人では、平均年収は300万に届きません。しかし15年ほど勤めれば、その額は500万まで上がります。

理学療法士の平均年収【年齢別】

理学療法士の年齢別平均年収
統計元:厚生労働省 平成26年度賃金構造基本統計調査

40代後半~50代になると、男性理学療法士には病院やクリニックの管理職になるという道があります。
そのため年を重ねてキャリアアップを積み上げた50代以降の平均年収が、500万を超えるなどもっとも高くなっているのです。
反面、50代以降の女性の年収が減っているのは、管理職に就く女性理学療法士がが少ない・統計人数が少ないためであると推測されます。

理学療法士の平均年収【企業規模別】

規模の小さい企業では一人当たりにかかる負担が大きいためか、給料も高くなる傾向があるようですね。

企業規模 平均年収 平均年齢
10人~99人 416万 36.1歳
100人~999人 385万 30.7歳
1000人以上 390万 30.5歳
平均 397万 31.3歳
統計元:厚生労働省 平成26年度賃金構造基本統計調査

理学療法士の昇給・賞与

理学療法士 年収
市立病院などの公務員に準ずる給与のところでは、労働組合の有無にもよりますが6~8000円ほどの昇給があるようです。
基本給とボーナスを含めると、年収で毎年10万ほど上がります。

しかしすべての病院や施設が、公務員に準じた給料設定をしているわけではありません。
理学療法士の昇給や賞与の額は、勤務する施設の給料体系に左右されます。大多数の施設はそれよりも少額
中には500円しか昇給しない、というところもあるようです。

理学療法士の初任給

理学療法士 給料
理学療法士の初任給は施設形態や企業によってばらつきがありますが、専門学校卒で平均23.5万円
年収にすると280~300万円となります。
ちなみに、3年制養成校の卒業生は短大卒業生・4年制養成校の卒業生は4年制大学卒業生と同程度となるようです。

一般的に、国公立施設の初任給は私立の施設に比べて低く設定されていますが、後の昇給率は高い傾向にあります。
一方、私立の施設では高めの初任給が設定されていますが、昇給率は国公立に比べて低い傾向にあります。
このことを考慮して、長期的な視点で転職先を選ぶとよいでしょう。
学歴によって待遇に差はありませんが、大卒の方が大学病院などの大きな公立施設への就職が有利なようです。

コメディカルとの比較

理学療法士 年収
作業療法士・言語聴覚士については単独のデータがないため、理学療法士の年収とほぼほぼ同じであると考えられています。
その他の医療職と比較するとどうでしょうか。

看護師

医師を補助する役割を担い、患者さんやご家族の対応を行う看護師。
検温や点滴・注射など、さまざまな業務を通じて患者さんに深くかかわります。

そんな看護師の年収は、勤務先によって多少の変動はありますが、400~600万円が相場と言われています。
平均年収は約470万円。80万円ほど理学療法士よりも高いことがわかります。
また、看護師は20歳~24歳から45歳~49歳までの約25年間で180万円ほど昇給するのに対して、理学療法士の昇給は約167万円です。
同じコメディカルではありますが、理学療法士のほうが年収・昇給額ともに少ないのです。

臨床検査技師

病気の診断や治療を目的として、医師の指示の下「検体検査」「生理学的検査」など各種検査を行う臨床検査技師。
理学療法士や看護師と同じように、なるためには国家資格の取得が必要な専門職です。

臨床検査技師の平均年収は約470万円。看護師と同じで、理学療法士より80万円ほど高くなります。
20~24歳から45~49歳までの約25年間では、280万ほどの昇給があります。
さらに、管理職が多くなる55歳~59歳では、弾性の平均年収で700万円近くに達するのです。

共に病院で働くコメディカルでも、理学療法士の年収・昇給額とは明らかな差があります。

国民平均との比較

理学療法士やその他コメディカルの給料をチェック出来たところで、ごく一般的なサラリーマンとも年収を比較してみましょう。

年齢別国民平均年収
統計元:厚生労働省 平成26年度民間給与実態統計調査

31歳の日本人の平均年収は392万円。
理学療法士の年収は国民全体の平均とほぼ同じであることがわかります。

一方で、昇給額では大きな差がつきました。
国民平均では20歳~24歳から45歳~49歳までの約25年間で平均239万円昇給しますが、理学療法士の昇給は約167万円に留まります。
このうち男性だけに着目すると、国民平均は364万円昇給するのに対し、理学療法士は168万円だけしか上がりません。
男性の場合、理学療法士の平均昇給額は国民平均の半分以下なのです。一年に換算しても7~8万円程少ない計算になります。

理学療法士の給料は年々低下している

平成26年の理学療法士の平均年収は、平成14年と比べて43万円ほど低下しています。

理学療法士の平均年収推移
統計元:厚生労働省 平成26年度賃金構造基本統計調査

理学療法士は専門的な知識を必要とする職業なのに、なぜ年収も昇給額も少ないのでしょうか?
その原因のひとつに、「理学療法士数の増加」があります。

日本理学療法士協会によると、国家資格取得者は以下のように増加しています。

受験者数 合格者数 合格率
平成14年 3503人 3354人 95.7%
平成17年 5101人 4843人 94.9%
平成20年 7997人 6924人 86.6%
平成23年 10416人 7736人 74.3%
平成26年 11129人 9315人 83.7%
統計元:日本理学療法士協会

統計によれば、平成26年には平成14年の約3倍の人数が理学療法士の国家資格を取得しているのです。
高齢化が進んでいるため高齢者を中心に理学療法士のニーズは増加していますが、それを上回るペースで資格保有者が急増。
需要に対して供給数が増加すると、相対的に供給物の価値は低下してしまいます。
これが理学療法士の年収が低下した理由のひとつなのです。
このペースで増え続ければ、いくら2025年問題に向けて理学療法士の需要が高まっているとはいえ、それを超過してしまいます。
理学療法士があぶれるようになれば、理学療法士の社会的価値も下がり、自然と給料も下がっていってしまうのです。

では、理学療法士がもっと年収を上げたい場合はどうすればよいのでしょうか?

理学療法士の給料アップの方法

上記のデータから分かる通り、理学療法士の場合、同じ職場に留まっていても昇給はほとんど期待できません。
そのため、より高収入な職場に転職することが得策だと言えるでしょう。
同じ理学療法士でも施設形態によって年収は大きく異なります。
施設形態別の年収に関する統計データはありませんが、一般的に訪問看護ステーションなどからの訪問リハビリは年収が高く、昇給もある程度見込めるところが多いようです。

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経験年数5年目:月給36万円+インセンティブ
入社3年目、29歳の男性:年収630万円

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医療現場は日々高度化しています。専門分野も細分化されているため、今後の理学療法士には深い知識と専門性が求められるようになります。
資格取得だけでは終わらずに、常に勉強・研究に励む姿勢が必要です。
自身のスキルと専門性を高め、そしてそれを証明するため、新たに上級資格を目指すのもいいでしょう。

近年は高齢化に伴うニーズにより、老人福祉施設や介護施設での求人も増えています。
そのほか、教育機関やスポーツ・フィットネスといった保健関係など、理学療法士の活躍できる場は拡大しているのです。
働く場にあわせた資格取得や勉強をしておくといいですね!

理学療法士を生涯続けたい、という方であれば、現場を離れて管理職になる道もあります。
経理や経営などの異なる分野の勉強も求められますが、施設のマネジメント業務という新たなことに挑戦できるチャンスにもなります。

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