言語聴覚士が教える「脱・コミュ症」への道~共通点と親近感の関係~

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言語聴覚士。大学卒業後、耳鼻咽喉科に勤務し、難聴、吃音、構音障害等の聴覚・言語・コミュニケーションに困難を抱えている方のサポートを行っている。また、患者団体や家族会と連携しイベントや講演等もこなす。2013年から言語聴覚療法の情報をまとめた言語聴覚士リハビリ情報サイト:STナビを運営し、言語聴覚士の認知度向上とともに、患者様やご家族の方への適切な医療情報の発信に努めている。

宮崎関大

前回に引き続き、コミュニケーションについてお話しさせていただきます。前回はコミュニケーションに必要な3つの要素として、「共通の話題」「ジェスチャーや表情などの非言語コミュニケーション」「聞き手側の相づち」を挙げました。

そのなかでも、今回は共通の話題が与える相手への親近感について詳しく書かせていただきます。

共通点がある相手には親近感を抱く

初対面の方と話をするときは、誰しも緊張すると思います。私自身、コミュニケーションの方法を色々勉強していますが、やはり緊張もしますし、時には失敗もあります。

ですが、数々の失敗(笑)を乗り越えて、初対面でも盛り上がりやすく、あまり失敗のしない話題を探しました。その結果、「共通点のある相手」との会話は自然と盛り上がると感じました。

心理学に基づいた理論

共通点のある相手に親近感を抱きやすいことを、心理学では「類似性の法則」と言います。あるデータでは、長く関係が続いている友人同士を調査したところ、職業や学歴、宗教、支持政党などの類似性が他人よりも高いことが分かったそうです。いろんな条件がかけ離れていると同性でも長続きする関係は築けないようです。

このような共通点のある相手には、それだけで親近感を抱きやすく、共通点が多ければ多いほど、短時間でも相手との距離が縮まりやすい傾向にあります。では、実際には、どのような共通点を探せばよいのでしょうか。

出身地・血液型・誕生日等何でもOK

「職場や居酒屋等で同じ地方出身者がいて、すぐに意気投合した」。このような話は、上京組にとってはよくある体験談だと思います。他にも「人事は喫煙所で決まる」のような、喫煙所特有の談笑も「タバコ」という共通点があるからこそ、事務室内では話せないような間柄でも気さくに会話ができるのだと思います。

このように共通点があるというだけで親近感は湧き、距離が縮まります。出身地、出身校、誕生日、血液型、嗜好品、趣味、好きなスポーツチーム等、共通点を探す話題はたくさんあります。できるだけ多く共通点を探せるように振れる話題をストックしておくのも大事です。

共通点がない場合の応用テクニック

共通点を見つけるにあたって、誕生日は365分の1、出身地は47分の1、血液型は4分の1です。そこに兄弟姉妹の人数や趣味等、さまざまな話題を振ればいずれかには共通点が見つかると思います。

ですが、なかには、全く共通点の見当たらない相手もいます。相手に合わせて自分の出身地に嘘をついたり、趣味に見栄をはったりと無理矢理に共通点を作らないようにしてください。その方法では、いずれ嘘がバレたり、墓穴を掘ったり印象が悪い方向に向いてしまいます。

共通点が見当たらない相手には、「相手の話題に乗る」という聞き手側のテクニックが重要になります。自分の知っている範囲を先に提示し、「教えてほしい」「その話に興味があります」という姿勢を見せることが大切です。この方法により相手に気持ち良く話してもらうことができます。また、相手のしぐさや態度、振る舞いを真似する「ミラーリング」というテクニックも大変有効です。

「共通の話題」というテーマのなかで書かせていただきましたが、探すのは話題だけでなく服装や嗜好品など、共通点というくくりでは何でもかまいません。是非、相手との共通点を探すテクニックを身につけてください。

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