インプットばかりで知識の海に溺れている治療家のみなさんへ

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柔道整復師・IRA(阻害因子除去術)考案。2007年9月から都内葛飾区にて『らくらく堂整骨院』開業。2015年1月よりSft勉強会を立ち上げセミナー活動を開始。(『膝関節水腫は抜かずに治す』『エビデンスを疑う』等をテーマに臨床力アップの為に必要な全てを伝えたいと思っている。)『究極の何でも屋』を目指し『医師よりも医者らしく』が信念。

初めまして。葛飾区で「らくらく堂整骨院」を営んでいる染谷と申します。この度、連載の機会を頂きましたので、皆様に私を知って頂きたいと思います。

私は、人と向き合い真剣に患者(或いはクライアント)の未来や人生を考えるセラピストを、資格の種類を問わず増やしたいと考えています。宜しくお願い致します。

ひきこもり治療家が変わるきっかけとなった出会い

私は大学卒業後、地元整骨院で修業を始めました。就職じゃありません!修業です(修行時代の話もいずれ書きたいと思います)。

修行時代の経験は、治療家として自身を高める上で非常に活かされています。一方で、「自分は常に最低レベルの治療家」「外に向かって発信するようなものは何もない」といったネガティブな意識が抜けず、外に出ることに非常に躊躇いが有りました。そんな私は、自分の治療院や殻に閉じこもる「ひきこもり治療家」だったんですね。

ですが、昨秋のNPO法人 メディカル・リハビリテーション主催のリアル臨床への発表者としての参加をきっかけに、ひきこもりから脱出しました(発表演題「痛みの記憶」)。他のPT・OTの発表者の話を聞き交流が出来たことにより、自分の経験(特に技術的な部分)が求められる段階に有ったことを、他の先生方に気付かせてもらったのです。

それ以来、他業種の先生との交流が増えました。特に今年に入りPTの先生と共催でセミナー開催なども始めました。アウトプットの回数を増やしたことで、気付いたことが他にもあります。

苦しむ治療家を助けたい

交流が増え、セミナー開催をするようになって気付いたのは、「苦しんでる人が多い」ことでした。セミナーに参加している皆さんは非常に真面目で熱心です。だからこそ、臨床上の悩み解決の糸口として、セミナーをたくさん受講しているのだと思いました。

セミナーを受講して知識を増やす中で、知識の波に溺れて苦しんでいる。その苦しさから逃れるために新しい知識に飛びつこうとして、さらに苦しむ・・・負のスパイラルです。

臨床を楽しいと思えるための苦しさでなければ、いつか疲弊します。疲弊した治療家と接する患者は同じく疲弊していきます。そんな不幸は絶たないといけないと決意しました。
 
私は、彼らを助けたい!と思ったのです。

PT・OTの先生方は、学生卒業時点で相当な知識を積んでいます。ただ、学校で学んできた知識の整理や繋がりが無いのです。知識はあるが知恵にはなっていない、技術の練習方法がわかっていないといった感じでしょうか。そこを整理し、ちゃんとした練習法を知っていれば飛躍的に技術向上が望めます。

勿体無いです。既に使うべき道具は揃っているのに使い方を知らないのですから。知識の波で溺れ苦しんでいる皆さんに、先ず必要なのは道具の使い方です。それを私は皆さんに伝えたいのです。
 

振り返ると、修行時代があってこその今だと気づいた

私がPT・OTの先生方や同業者に技術を見せると
「○○法ですよね!」
「△△先生のセミナーを受けたんですか?」
といった質問を受けますが、私は技術セミナーの類を一切受けたことがありません。

何故か?徹底的に基礎を叩き込まれたからです。叩き込まれた基礎を組み合わせ、自分で工夫する。患者を診て何が適切か考える。その結果、様々な治療技術が自然と使えるのです。根拠は経験と基礎によってもたらされているのです。いつの間にか、それだけの修業をさせてもらっていたのです。

ただし医学的には経験則に則っただけの治療はリスクもあります。患者への説明義務もあります。そのため、技術の立証をしようと調べていると、既出のエビデンスに辿り着くことも多々あります。自身でエビデンスを作り上げることも有ります。

でも皆さんは知っているのです。何も知らずに辿り着いた私と違い、皆さんは既に知っているのです。後は、使うためにどうするのか?だけです。

私が伝えていきたいこと

今後の連載の中で練習法や知識の繋げ方、エビデンスの疑い方等も書いていきたいと思っています。私は治療家として隠す物がありません。全ての治療家にとって、どんな形でも参考になれれば幸せです。

読んで下さった皆様、今後とも宜しくお願いいたします。

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