患者の心をガッチリつかむ理学療法士の会話術-団塊ジュニア世代(40代前半)編

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「○○さん、凝ってますねえ……」

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という会話が、治療を受ける患者さんが持つベタなイメージだったりします。

施術の効果はもちろんコミュニケーションの面においても患者さんの期待に応えられなければ、リピーターにはつながらず、それっきりになってしまうかもしれません。

そのため、痛みの原因や施術に関する技術的な説明だけではなく、雑談などで患者さんと会話し、信頼関係を構築して満足度を高めることで、リピーターや指名獲得、自由診療の増加にもつながります。

整形外科を訪れる患者さんには団塊ジュニアと呼ばれる40代前半の世代の方が多く、20代から30代の若い理学療法士の方のなかには、「どういう会話をしたらいいのだろう」「どういうネタの雑談をして患者さんの心を開くことができるか」など、コミュニケーションのお悩みをもっておられる方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、理学療法士が使える団塊ジュニア世代の患者さんとの会話術についてご紹介したいと思います!

イチロー選手も団塊ジュニア世代

まずはじめに「団塊ジュニア世代」について説明します。

さまざまな定義はありますが、1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)までのベビーブームに生まれ、毎年200万人以上生まれた世代で、2014年時点では40代前半を迎える働き盛りの世代です。

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芸能人ではSMAPの香取慎吾さんを除くメンバーや、GLAYのメンバー、YUKIさん、GACKTさんらが該当し、スポーツ界ではイチロー選手、新庄剛志選手、三浦淳宏選手、貴乃花さんらが該当する世代です。
(参考:世代特徴ガイド 団塊ジュニア世代の有名人

「受験戦争」と「就職氷河期」のダブルパンチ

この世代の人口は非常に多かったため、大学の入学試験の競争が激しく、「受験戦争」と呼ばれる時代でした。
さらには成人・卒業就職の前後でバブル崩壊時期に直面したため就職氷河期に遭遇し、受験戦争と就職氷河期のダブルパンチを受けた世代なのです。


駅のホームで絶望するサラリーマン / twiy111

今後は団塊ジュニア世代の親である団塊世代が、75歳以上の後期高齢者になる2025年問題が迫っており、これから親の介護にも関わるようになる世代です。

団塊ジュニア世代の青春期の流行

団塊ジュニア世代の青春期は、日本でポップカルチャーが花咲いた時代。
アニメや漫画、ファミコンなどのゲームなどが流行しました。ガンプラ(ガンダムプラモデル)やキン消し(キン肉マン消しゴム)も流行し、ガンダムファンやゲームオタクが多い世代でもあります。

高校生や大学生だったころ(80年代後半から90年代前半)には、以下のような曲が流行りました。
バレンタインやクリスマスといった季節のイベントの定番曲や、秋元康さんによるプロデュースや作詞の楽曲が多いのが特徴です。

おニャン子クラブ『セーラー服を脱がさないで』
美空ひばり『川の流れのように』
X JAPAN『紅』
国生さゆり『バレンタイン・キッス』
THE BLUE HEARTS『TRAIN-TRAIN』
シブがき隊『スシ食いねェ!』
中森明菜『飾りじゃないのよ涙は』
長渕剛『とんぼ』
光GENJI『パラダイス銀河』
山下達郎『クリスマス・イブ』


(もうすぐクリスマスですね)

団塊ジュニア世代との会話のネタ集

これらの内容を踏まえて、理学療法士は患者さんへどのような質問を投げかけ、コミュニケーションを深めたらよいでしょうか。

人間が親近感を感じる機会としては、

  • ・出身地や生年月日などの属性が共通だったとき
  • ・自分と似た境遇・状態であることを知ったとき
  • ・共通の趣味や主義主張などを持っていたとき
  • ・その人の意見に共感したとき

などがあります。
これらの情報を患者さんから聞き出したり、自身のことについて話すことで親近感を持ってもらうことができます。


Foot Massage / MrHicks46

よく知られている会話ネタとして「きどにたてかけし衣食住」というものがあります。
これは「気候、道楽・趣味、ニュース、旅、テレビ、家庭・家族、健康、仕事、衣、食、住」のそれぞれの先頭の言葉をとったものです。

この覚え方をふまえ、例えば
「出身地はどちらですか?」(同郷かどうかや、旅の話につなげる)
「どちらにお住まいですか?」(同じ地区、同じ路線などの話につなげる)
「お休みの日は何をされていますか?」(ここから趣味の質問につなげる)

などの質問により、共通点を探っていきましょう。
趣味の話に進めているなかで音楽が好きそうだと判った際には、前述した当時の流行曲などに触れて会話を盛り上げたりするとよいかと思います。

万が一、患者さんとご自身との共通点が見つけられないようでしたら、「私の友達も同じところに住んでいるんですよ」などと自身の知人・友人の共通点に絡ませたりして切り返すのがおすすめです。

まとめ

理学療法士のもとに訪れる患者さんは、心と身体の両面の悩みの治療を求めているものです。

治療や施術に関わる以外のことについても患者さんに質問したり、自身のことについて話をしてみて、患者さんの食いつきなどの反応を見ながら話題を変えたり、その患者さんに効く「会話の経穴」を見つけていきましょう。

そこから患者さんのニーズを深掘りすれば、リピートにつなげていくことができます。
お役立ていただければ幸いです。

【次回予告】

整形外科への来院も多い、野球やサッカーなどの部活動に汗を流す中学生・高校生らの世代についてご紹介したいと思います。

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